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和室にクローゼット

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和室にクローゼット

和室にクローゼット

和室にクローゼット
W2600×D575×H2310
材質:ホワイトアッシュ、ポリカーボネイト(扉)、赤松集成材(箱)
塗装:天然オイル、ワックス

ストーリー

築30年近くになる分譲マンションというと、そこに暮らす人の生活様式も変化していき、それとともに、空間も利用の仕方も変化していく。
ひとつの家族も、子どもはそれぞれ独立し、また、夫婦二人が主体の生活になっていく。
たまに娘が孫を連れて帰ってくる。
そのにぎやかなひとときのために、リビングとダイニングの間仕切りは取り払った。
トイレと浴室もリフォームした。

30年前というと間取りも細かく個室が多く、またほとんどが和室である。
しかし、和室として使っているのは現在ひと部屋のみ。
夫婦の寝室にしている6畳の和室には、ベッドが2台並んでいる。
もちろん戸はふすま、押し入れもある。
箪笥を置くために設けられた板の間が一方の壁際にあり、そこに昭和の匂いがしてきそうな洋服ダンスが並んでいた。
これをなくして、ここに天井までのクローゼットを作って欲しいという依頼だった。
もともとが和室で、少し暗いイメージの部屋だったから、明るい感じにしたかった。
だから、建具の材は白っぽいホワイトアッシュを使い、鏡板に半透明のポリカを入れて、中が透けるように。
また、扉は屏風状にフルオープンになるようにした。
これで2台のベッドと相まって、この部屋の和室における洋室度合いが高まった気がする。
機能性だけ見れば、昭和の箪笥より、もっと効率のいい収納も可能だ。
その箪笥の中にあったものをすべて放り込み、その箪笥の上にのっかってた段ボール箱も上段の棚の上、スーツ、コートはハンガー掛けに、さらに、テレビも中に収納してある。
それが、扉を閉じればすべてが半透明の壁の向こうに。

中身は簡単には変わらない。
30年という時間は家族にとっての財産でもある。
でも、その入れ物を少し今風にして、今の生活を、これからもこの家と変わらず楽しもうという、ある家族の選択。

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