あなたと、あなたをとりまく環境を
肖像画を描くように、一つの家具で 描き出す作業
それが、僕が考える オーダーメイド家具の製作です
製作者:湯浅則夫
こだわりのオーダーメイド家具をデザインから
あなたと、あなたをとりまく環境を
肖像画を描くように、一つの家具で 描き出す作業
それが、僕が考える オーダーメイド家具の製作です
製作者:湯浅則夫
2010 年 7 月 28 日 by SIGN

フリーハンドのスケッチから図面をおこしていくと、スケッチでは気付かなかったことが色々見えてくる。
実際の寸法とバランス、構造と強度、接合法や加工法、工程の順序。
スケッチは、都合よく頭の中で変形されたイメージであること。しかしそれゆえに自由な発想が生まれるので、いきなり図面で数字と定規で引いた線に縛られるよりは、その段階を踏むことは大切な気がする。
そしてその落書きのような絵から、一本一本正確な線を引くごとに、その部分を頭の中で作り上げていくような感覚があり、数字や角度を書き込んでいく作業は、その作り上げたものを立体的に見るかのようだ。
最近CADを使ってデザインする人が増えてきたが、僕にはこれのほうが楽しくて、変える必要性を感じない。
紙に鉛筆で書いた線には、製作中、臨機応変に変更できる”あそび”みたいなものがあるような気がする。
それもいいところ。
2010 年 7 月 27 日 by SIGN
写真館ベンチのデザインは、最終的には第一案で行くことになった。
その判断の結果が、SIGNのオーダーメイドに対する参考意見と取るべきかは、今回のケースだけでは言い切れない。
しかし、僕が彼の想いに呼応して、最初にそうしたいと考えたことが、結果として選ばれたのだ。
その写真館は家族でやっておられる。
このベンチひとつの形を決めるのに、会議を開いて話し合ったそうだ。
色んな意見が出て、二つの案の支持も半々に分かれたらしい。そうやって決められたということも、僕は覚えておかなくてはならないと思う。
目の前に無いものについて考え、選ぶという作業も、あるいはオーダーメイド家具の価値なのかもしれない。
そういう機会を家族に持ってもらえるということも。
提案している僕ですら、その家具に出逢うのは完成した瞬間なんだから、作りはじめるまでのこの時間は、作ることより難しく、貴重であると感じなければならないと思う。
写真館ベンチのデザインをやっている。
現在第二案の検討中。
第一案は僕が作りたいもの、いずれSIGNの代表的デザインにしていきたいと思っているものを提案してみた。
お客さんに、僕の個性を出したものを、という言葉をいただいたので、そういう判断をしたのだが、どうも少し違ったようだ。
違う、と直接的に言われたのではなかったが、感触としてどこか違和感を感じた。だからすぐに、がらっと変えたデザインを考えて送ってみた。
それは僕の今まで通りのデザインのやり方で、その場所、用途、お客さんから得たキーワードをもとに、形を考えていくものだった。
そのデザインが気に入られるかどうかは分からないが、やり方としてどちらがいいのか、返事を待っている。
そもそも個性とは何か。僕はずっと自分の作風を確立したくて焦っているのに、そうではないのだろうか。
このオーダーメイドのスタイルが個性なのだろうか。でもそれは形やディテールとしての統一感にはならない。やはりデザインにこそ個性は認知されるのではないのだろうか。
最近とある美術系の出版社から作品を掲載しないかとの問い合わせがあった。
ぜひ、というがいったい僕の何を見てそう言うのか。
「作品一覧」とはしているものの、これらは本当は作品ではなく、それぞれ一人のお客さんのために作った家具なのだ。その評価はその人の中だけにあると思っている。
なのにどれを?
発表するべき作品は無いと、お断りした。
毎回デザインスケッチを何枚も描いていると、だんだんそれも上達してきた気がする。
初期に比べれば、という意味だけど。
師匠がそうしていたので、絶対に手描きで、最後はインクで描くようにしているんだけど、なんとなく絵が似てきたような気がする。
似せるつもりは全然ないのに。
今日カメラマンの松野さんが訪ねてきた。
朝「行ってもいいですか」とメールがあって、用件も聞かず、「いいですよ」と返信し、ついでに、「バイクで来られるならちょっと走りませんか」と書いたら、「この暑いのに、いいですね」と返ってきた。
松野さんとはバイク仲間でもある。
で、本来の用件とは、あのカメラを買ったというので見せに来られたのだった。僕も憧れていたカメラではあったが、高すぎて手が出なかった。しかしあんなもの持ったらまた写真熱が高まりそうなので、それはもう自爆装置でしかないので、ただただ羨むだけに停めておこう。
あああ、いいなあ。
うどんを食いに行った後、久しぶりに二人で走った。
僕が大学時代よく走った峠道。
あのころはどんな道も走るのが楽しかった。
今は体が忘れかけていて、なんかさびしい。バイクは格段に良くなったけれど。あのころの憧れのバイクに乗っているのだけれど。
2010 年 7 月 23 日 by SIGN
作品一覧/勉強部屋オフィス カテゴリーに、「ゲストハウスのミーティング用テーブル」をアップしました。
2010 年 7 月 21 日 by SIGN

松川町だった。
ベンチの注文をいただいた写真館は、長野県飯田市と伊那市との間にある町にあった。
中央アルプスと南アルプスに挟まれた、天竜川の流れる谷あいの地形。打ち合わせの後、それを見下ろす小高い山に案内された。
やっぱり、現地へ打ち合わせに行ってよかった。
もし行かなかったら、そのベンチは予算に合わせた当たり障りないものになっていただろう。
その三代続いた写真館の若い跡取りの、その土地に向ける想いに感じ、その若奥さんの言葉に奮起したい。

兄弟子マコっちゃんの新居経由の連休渋滞300kmを走り抜け、持ち帰ったものは、僕の道を示す地図でもあった。
ミーティング用テーブルを納品してきた。
その内容はまた、作品リストの方で詳しく話すことにしようと思う。
ただ今日感じたことを書いておきたくて。
ここ数日ホームページの調子が悪くて、これを作ってくれた人に助けを求めた。その人は今東京でサイト構築やコンサルティング、SEOのプロフェッショナルとして活動されている。その人とのやり取りの中で、今僕がやっているフルオーダーの家具製作について、今後見直すべきという話が出た。
それは僕も今まで何度も悩んできたこと。
非効率的、プライシングの難しさ、ホームページによる伝達の難しさ、経済的困窮。
それを打開する策は僕も考えてはいるが、なかなか行動に移せず、また成功するかどうかもわからない。負けたら終わりのギャンブルだから。
だけど、今日の納品で、いや、毎回思うことなのかもしれないけど、やってよかった、と感じた。なんかよかった。
オーダーメイドって、この手応えがあるからやっていけるんだ。
いったい何に対して仕事してるのかわからなくなるけど、それでいいんだと。
人と出会い、ときに踏み入り、その人の家族にまで感情移入し。家具作ってるだけなのにそんな仕事ってあるだろうか。
なんだ金って、あとは神様に請求書回しときますっていうシステムはないのだろうか。
今度の連休は仕事も兼ねたぶらり旅行をする予定。
ちょうど梅雨明けで、バイクで行こうと思っていたが、わけあって車で行くことにした。
18日に、草津に引っ越した兄弟子のマコっちゃんとこへ、その新しい工場と新築の家を見に。
それを建てたのが、大工の友人中島君で、中島君はうちの工場も建ててくれた大工さん。
彼が言うには今できることをすべてやった自信作らしいから、その仕事を見るのも楽しみだ。
その中島君の解説付きでないと面白くないよなあ、あいつ来るのかな。
で、その足で長野県茅野市の餃子温泉へ行き、のんびりした後、19か20どちらかまだ未定だが、飯田市の写真館へベンチの打ち合わせ。
それで時間一杯だけど通り道なので、ひょっとしたら桑名、、、まではよくばり過ぎかなあ。
そっちも詰めたい話だけど、やっぱりついではいかん。出直そう、それこそバイクで行くか。
2010 年 7 月 14 日 by SIGN
納品日が7月17日(土)になりましたので、それまでの間ごらんいただけます。
外出していることがありますので、お越しになる際は電話かメールにてご連絡下さい。
2010 年 7 月 9 日 by SIGN

ミーティング用テーブルに一回目のオイルワックスを塗った。
プランの段階では着色もする予定だったが、予想以上にこのタモ材が良質で色も良く、依頼者に了解を得てナチュラルでいくことにした。ほんとにきれい。これぞタモという感じ。
旋盤加工した脚は、またクスノキを使った。柔らかく均質な材質が旋盤向きだと前回気付かされたから。といってもストックしてある端材は残り少なく、さらに追加で、写真にある短い脚も作ったので、このような使い方はこれが最後だろう。非常に贅沢だ。
むせるような揮発性の油を含むクスノキ。そのにおいに酔いそうだった。工場に入ってこようとする虫が何度か挑戦しては、断念して出ていった。
この2種類の長さの脚がポイント。用途に応じ、付け替えることで高さが調節できる。
当初収納性を考えたミーティング用のテーブルとしてのご注文だったが、せっかく作ってもらうのにもったいないとのことで、普段は母屋での座卓として、それも現在使用中のものと高さを同じにし、延長して広く使えるようにということだった。
いずれにしても使わない時は脚を外してしまっておける。
なんだかとても商品価値のあるアイデアだなあ。さすが社長。依頼者はとある会社を経営されている方だった。