おばあちゃんのテーブルにとりかかる
2009 年 11 月 11 日 by SIGN
朝から雨で一日降ってた。晴れてれば自然光で明るい工場も今日は薄暗く、電灯をつけて作業。雨音にノラジョーンズが合っていた。
木屑を燃やしてストーブと天井の遮熱のテストをすると、それだけでぼんやりと暖かく、なかなかいい感じ。
ナラ材を製材し、おばあちゃんのテーブルの天板をはぎ合わせ、脚の角材をはり合わせる。
最近、角材が欲しい時に、はり合わせて作ることが多い。
無垢材にこだわるならここは無垢の角材を使うべきなのだろうか。しかし、微妙な太さが欲しい時とか、長さが欲しい時とか、一本だけ欲しい時には作る方がいいこともある。
強度を考えると無垢の方がいいのだろうか。最近は接着剤も性能のいい物があり、木と木の融合性が高く、しっかり圧力をかければかなりの強度が出せるので一概にそうとも言えない。伸縮変形の方向さえ間違わなければ、割れることもないだろうと思う。割れや反りに関しては無垢の方が危険性は高いだろうし。
最大の違いは見た目だろう。それなら絶対に無垢の方がいいんだけど、今回は着色もするので目立たなくはなるはず。
RIDERチェアから始めたこのはり合わせの応用は、すっかり僕の中では当たり前になってきている。人によっては、集成材とかいって軽んじる人もいるけど、僕にとっては無駄が少なくコントローラブルで、発想に自由を与えてくれる技法のひとつ。
言いたい人には言わしとけって感じ。使って集成材にしか見えないものしか作れない人は使わなければいいってこと。
結局このテーブルには旋盤は使わないことにした。すごく回したい衝動にかられたが、シンプルなスタイルとエッジの線がポイントなので、今回は我慢。