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形が木に定着していくプロセス

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形が木に定着していくプロセス

2010 年 5 月 21 日 by SIGN

あんずシェルフ棚板面取り
トリマービットもしかり。今回量が多いのは確かだが、刃物の消耗が激しくて。
最後はほぼ手作業の摩擦系作業でこの形に仕上げた。結局時間はかかっても、摩擦系作業で何でも作れる気がする。多分それが好きなんだろう。

棚板も切りっぱなしの状態から比べると、面取りを含むエッジの加工や仕上げ磨きまでいくと、そのものとしての存在感が増してくる。切りっぱなしの状態ではまだ変更の余地があり、可能性を含む不安定な状態といえる。しかし、さらに精密な成形加工を施すにつけ、各部に封印をするように動かしがたい物となり、存在感が出てくる。
完成が近付くにつれ、形が木に定着していくような不思議な段階だ。
安定した樹木という形から一度破壊され、基準面や均一な厚みを与えられ、これらの成形加工により新たな形を持って再生するダイナミックなプロセス。
やはりそれが木工の一番楽しいところなんだろうと思う。木工の手引書のほとんどはそれに終始していて、初めはみんなそれに憧れて始めるんだけど、どっこいそれより大切な形を求めるというプロセスがある。
どんな形でも、仕上げれば存在感が生まれるのだとしたら、形を考える責任は木工家にとって大きい気がする。

Posted in 製作日誌

2 Responses to “形が木に定着していくプロセス”

  1. on 22 5月 2010 at 12:27 PM1お願いした者

    内容はもちろんのこと、今回の文章は流れもとても美しいですね。
    こいつぁ「ゾーン」に入ってるっぽい。
    うひひ、楽しい楽しい。

  2. on 24 5月 2010 at 9:45 AM2SIGN

    文章の流れですか。いろんな意味を込めてるからでしょうか。
    偶然コンセントもゾーンに入ってましたね。ひと安心です。

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