この家具が、パーテイションというカテゴリーでいいのかわからないが、当初の打ち合わせで依頼者の方とそう呼んだことから、あえて言葉を探すことなくずっとそれで通すつもり。
そもそもオーダーメイドなのだから、一般的に手に入らないものを作るのが僕の仕事なのだ。呼び方もうまく既成のものにあてはまらないこともある。
それに今回はパーテイションというものとして優れたものを作ろうというより、僕の中には別の目標が存在するからだ。
細長い板を並べて板塀風になり、窓にはステンドグラスを入れる。
赤みがかったオレンジのマホガニーに、縦のストライプが入ったようなデザインは、美容室にちなんだ髪の毛をイメージしている。
詳しいことはまた作品リストにコンテンツとしてアップする時に書こうと思うが、僕はこの家具で「赤毛のアン」を描こうとしているのだ。
アンの髪の毛はくせ毛だったのだろうか。暴れやすいマホガニーでこの長さの直線と平面を出すのには苦労した。