速いやつのスリップストリームに付け
2012 年 11 月 29 日 by SIGN
図面を書きながら昨日今日と来客があった。このところ多いなそういうの。
昨日は近くの瓦屋さんが朝から来て薪と土地の話と仕事の話をちょっと。「先生の話どうなった?」なんて意外なところから聞かれて驚いた。
「別に用はないんやけどな」煙突から煙が出てたので立ち寄ったらしい。
瓦屋さんが帰ったら入れ替わりにクリスチャンの靴下屋さんが奥さんと来られ、昼過ぎまでお話。
瓦屋さんと靴下屋さん、どちらも社長。
そして今日は全国展開している写真スタジオの社長が来られた。子ども用の二段ベッドのご注文だった。
市販のものではないSIGNのオリジナルデザインのものが欲しいという。
一応サイズや必要な機能的なことをお聞きし、その後話はなぜか家具以外のもっと深いところへと。これも男話か。
この社長とは知り合って10年近くになる。年齢が同じでありながら全く違う世界で生きてきた気がする。今もそうだと思う。写真という共通項があるとは言え、それに関する考え方は違っている。しかし、彼が生きているステージからしか語れない様々なものの見方が僕にとっては新鮮で、面白かった。
仕事に対する彼のような考え方は確かに僕には欠けていて、今それは必要なことのようにも思え、彼の仕事に対する根本的な原則のようなものが僕にとっては何なのかと考えさせられる。
彼の立場を羨む人は多いだろう。だけど彼は、「僕が羨むような人になってくれ」と僕に言った。
それはハードル高すぎまっせ。お金以外でってことやな。
最近は朝寒くて、工場に入るとまず薪ストーブに火を入れる。
ストーブが暖まるまでは屋根の上の煙突から白い煙がもくもくと立ち上る。
二上山という山の麓に工場があるので、煙が上がると狼煙のように、10km先からでも見えるのか、それを合図に人が集まってくるのかも、なんて考えてみたり。