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木が色を変化させても人のことは考えていない

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木が色を変化させても人のことは考えていない

2013 年 4 月 18 日 by SIGN


材を木取りし基準面を削り出す。手押し鉋盤から出た削りくずがもりもり山のようになった。
とにかく部材ひとつひとつが大きくて数も多いので、すべてが大掛かりで力仕事だ。一点の家具とすれば今までで一番大きなものとなる。
削ってみるとやはり節だけでなく木表に白太が含まれているものが多く、全体的に色も浅い。経年変化で色が次第に明るくなるウォルナットだから良く言えばヴィンテージっぽい色なんだけど、ひと昔前のウォルナットのような紫がかった濃い茶色ではなくなっている。これは古い在庫ということなのか、それともこの木の生態的な変化なのだろうか。
以前材木屋さんから聞いた話では、経済成長とともに中国での需要が増え、良い材は中国に流れていると聞いたことがある。もちろん生産国でもある中国から日本に入ってくる木材は量も質も下がる一方だとか。質は下がっても値段は上がるという日本の木材市場で今まで通りのまじめな商売をしていてはやっていけないんだろうな。
流通している木材のほとんどが輸入材であるから、また消費者が求めるのが欧米のスタイルであるためにそれに合った材の選択となるのは仕方なく、製作するものとしては自由にやっているようで実は木材に縛られて制限されるのは否めない。
地産地消は理想だけど今どき杉や檜の家具を欲しがる人は稀だと思う。
日本において広葉樹は産業として成り立たない。いや、世界的に見ても木は生えているものを取ってくるしかない。それを誰が使うかということだけなんだ。

Posted in 製作日誌

2 Responses to “木が色を変化させても人のことは考えていない”

  1. on 20 4月 2013 at 10:50 AM1Salt

    木材の地産地消も、もっと真剣に訴えないといけないかも知れませんね。

    まじめな商売、応援しています。「やっていけない」かもしれませんが、「やってはいけない」ことではありません。きっとあなたならやってもいけます。がんばれ!

  2. on 21 4月 2013 at 12:56 AM2SIGN

    そうですよね、道の駅増やすより大事だと思いますがね。
    いっそ木材としてじゃなくバイオマス発電にしてそれで運営する美術館とかにしてくれませんかね。そこでお土産売っても温水プール併設してもいいから。そんな美術館でなら働きたい。
    木とエネルギーどちらも地産地消、林業はまた輝きますよ。

    僕は僕でがんばります。この日曜も仕事します。

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