ガラステーブルの脚を固定するパーツとなるペグとボルトを作った。
このテーブルの可変機能のまさに要(かなめ)。
それぞれハンドル部分は満月と三日月をデザインしてみた。というとカッコつけてるみたいだけど、ボルトの方はシンプルに円柱にしただけで、ペグを三日月にするとボルトが満月に見えてくるというだけ。
とにかくこの2点で脚は本体に留まっており、ペグを差す位置によって支点となるボルトが長穴を移動し高さが変わるという仕組み。
アイデアとしてはあえて言うほどのことでもないが、実際はあまり自由度がなく脚同士が干渉しないパターンというのは限られている。
こんな構造だから強度的にどうかという見た目に不安な感じもするが、意外とがっちりと安定していて耐荷重もしっかりしている。ボルトの締め付けも効果があるようで、力学的には上からの荷重がそこに生まれる摩擦と、ボルトを支点とする脚材に対しての引っぱりの力に分散される。
4本脚の幕板や貫のある框組構造では上からの荷重に対する強度は強くてもねじれに対してはその接合部に集中して負担がかかる。火打や筋交いで強度を増すことはできるが、このテーブルにおいては構造全体で吸収している感じ。
仮組みをしてみて、よく考えたなあと思って見とれた。