• Home
  • 教室のご案内

木製オーダーメイド家具・注文家具 :: SIGN

こんなものさえ

Feed on
Posts
Comments
« 自分のための、ハイスツール
なくさないで »

こんなものさえ

2014 年 2 月 4 日 by SIGN


友人宅の洋間のリビングの一角に、畳の間を作るということでその敷居(?)を頼まれた。材はSPF無塗装という指定。
昨年赤ちゃんが産まれたお宅で、ベビーベッドより畳の間という選択だった。確かにフローリングをはいはいするより柔らかくて肌触りもいいかも。
正方形の縁なしの畳を四畳半敷いて、その段差をスロープに削ったこの敷居で仕切るというわけ。SPFはホームセンターで手軽に手に入る安価な木材ではあるが、触れたときに柔らかく暖かみがあるのと、独特の甘みのある香りを特徴と考えれば良い材ではある。また、その友人の経歴として北米に住んでいたこともあるそうで、そういう意味でも彼にとっては思い入れのできる材なのかもしれない。
節の多いSPFはプレナーを通す時にドキドキだけど、厚み指定もあり、スロープに削るとはいえ床に置くだけのものだから直線は出しておかなければならず、結構慎重を要する仕事だった。
スロープは電気鉋でほぼ手作業。曲面〜平面〜曲面の複合曲線の断面とし、角は丸めてペーパーで仕上げた無塗装。
松系の材はみるみる色が変わりあめ色になる。よく触れるところは艶が出るだろうし、傷もたくさん付くだろう。
ありふれた何気ない、そして脆い木は短期間に歴史を記録する。
日々子どもの成長の早さに、時間が過ぎ去るせつなさを感じている友人夫婦。子どもが歩きはじめる頃にはこの敷居は取り外されるのだろうか。だからSPFでいいという判断だったのかもしれないが、その時いい感じに仕上がってたらはたしてどうする?

Posted in 製作日誌

8 Responses to “こんなものさえ”

  1. on 05 2月 2014 at 11:53 PM1Koji Ito

    早速にお仕事、心より感謝致します。
    素晴らしい仕上がり!
    装着する日を楽しみにしております。わくわく。

  2. on 06 2月 2014 at 10:59 AM2SIGN

    そんなに素晴らしくないよw  言うても普通に板やし。
    ま、お楽しみに。
    それよりまな板、どうしようかなと…

  3. on 06 2月 2014 at 5:45 PM3電気屋

    まな板何枚か作ってみた事ありますが、
    なかなか奥が深いですねー
    最高級材はイチョウや梨などとも言われますが
    ネズコ、ヒノキ、イチイなども使いましたよ。

    邪道ですが、SPFの3種類でファーなら少しは水に強いです(他と比べたら)。

  4. on 06 2月 2014 at 6:17 PM4SIGN

    奥が深い?ただの板ではないんですか?在庫の板を使おうと思ってたんですが。
    でも最高級という響き…いいですね。

    この敷居は多分ファーだと思うんですが、どうでしょう。

  5. on 06 2月 2014 at 10:19 PM5電気屋

    ホームセンターで置いてあるSPFはパインが圧倒的に多いですね。
    黄色で油がのっている感じで3つの中では一番重いです。
    切った時香りが一番強いです。
    スプルースは樅だからわかると思いますが、軽く白くほとんどの節が丸く死に節です。
    ヘムロックファーは肌色しています。重さはパインと近いです。
    硬さはパインより均一で特有の杢目が優しくまた美しいです。
    直接コンテナで買うといい混ざり具合できますが、日本人が好きな商品としてヘムロックはホームセンターの材では100本に1本あれば良い所でしょうか?
    産出した山によってはワンバンドル(144本で)全くない時もあります。
    慣れると一目でわかりますが、一番簡単確実な区別法は切った時の香りでしょうか?

    こんなんですが、
    在庫のモノで大体いいかもしれません(いい加減ですが、、)
    なぜなら包丁の種類でまな板の樹種は変わりますから
    和包丁で日本刀と同じ造りなら切れ味を保つためにより柔らかい材を用います、料理などで香りが着き過ぎるのは避けますが、、
    ステンレスやセラミック、カッターナイフのようにミクロののこぎり状の刃先のものなら海外ではゴムの木やアルダー(ハンノキ)の様な結構カチカチのもありますが、ちょっとツルリとなりがちですし、刃が当たった時の音が美しくない。
    ホオノキ、カエデ、柳もいいですよー

  6. on 07 2月 2014 at 12:18 AM6SIGN

    なるほどですね。
    ということはたぶんスプルースだと思います。節は死んでなくてできるだけ少なく、白く軽いのを選びましたから。
    パインは明らかに手触りでもわかるくらいヤニっぽく重いので違いはわかるんですが、スプルースってギターの表面板とかのイメージがあって、目が詰まってて黄色っぽいものかと思ってました。
    だからずっと白いのはファーだと思い込んでいたんです。ほかで見ることないですから。

    まな板も切れ味とか確かに重要ですね。クラフト市とかだとカッティングボードって結構硬い木で作ったものを見かけます。見た目がよくても道具としての性能が良くないと意味ないってことですよね。
    それこそスプルースやピーラでもいいってことなんでしょうか。明日在庫をひっくり返して宝探ししてみます。

  7. on 07 2月 2014 at 8:56 AM7電気屋

    実際、スプルスのまな板結構ありますよ。
    楽器の材料にするのは細かくわけるとトウヒで北海道にはありますが(エゾマツ)寒冷地でないと育てない樹種で近畿以下には基本自生してません。目が細かく均一ですね、モミ、ツガは暖温帯林を形成してます。釘は一番打ち込みやすいですが強度も一番低めでしょう。
    カビやすいのがネックですが、そこは管理してもらえばいいかと
    ピーラーは多くの広葉樹よりいいと思います(偉そうでスイマセン)。
    カビにも強く赤色が綺麗ですが、空手割りの様に木取りによってはパカンと割れやすいのがねっくでしょうか(あと部位によっては油)
    カッティングボードはパンを切ったりするモノもあるのでそこは硬木でも構わないという考え方?。

    たかがまな板ですが、面白いですね。

  8. on 07 2月 2014 at 9:36 AM8SIGN

    そうですね。まさにこんなものさえですね。
    アドバイスありがとうございました。

このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

  • 最近の投稿

    • 森が見た夢:終章
    • 森が見た夢:4章あらすじ
    • 森が見た夢:4-5
    • 森が見た夢:4-4
    • 森が見た夢:4-3
    • 森が見た夢:4-2
    • 森が見た夢:4-1
    • 森が見た夢:3章あらすじ
    • 森が見た夢:3-4
    • 森が見た夢:3-3
    • 森が見た夢:3-2
    • 森が見た夢:3-1
    • 森が見た夢:2章あらすじ
    • 森が見た夢:2-5
    • 森が見た夢:2-4
    • 森が見た夢:2-3
    • 森が見た夢:2-2
    • 森が見た夢:2-1
    • 森が見た夢:1章あらすじ
    • 森が見た夢:1-4
    • 森が見た夢:1-3
    • 森が見た夢:1-2
    • 森が見た夢:1-1

SIGN :: 木製オーダーメイド家具 © 2025 All Rights Reserved.