地図に印を付けたい衝動
2020 年 1 月 1 日 by SIGN
新年明けましておめでとうございます。
このブログを読んでいる人が今どのくらいいるのか分からない。
一体誰に向けて書いているのか分からないけど、独り言のように、また書き始めようかと思っている。
昨年は自分でも戸惑うくらい自分自身の衝動を感じた年だった。
ここ数年はある意味安定期だったのかもしれない。もちろんその時ごとに悩みも喜びもあって、周囲に翻弄される日々でもあった。しかし、僕はここに置かれたということを受容していたから、そこでの存在意義にのみ注意を払い、自分の役割を果たすのみと考えていた。だから、振り返って自分の日常や将来のこと、人間関係、明日どうするかといったことにあまり興味を持たず、いや、何も考えずとも自動運転で生きていけるような信頼感すらあったのだ。
それが、ある人との出会いや、写真ともう一度向き合おうとしたことや、自分がもう一度家具屋をするという話が持ち上がってきたことをきっかけに、自分自身にまた目を向けることになった。
まだ僕には感情があり、欲求があり、生きてきた過去があり、将来を思い悩む思考能力もあり、可能性や希望や夢を思い描く力も残されていた。心もあった。
それと同時に気づいたのが、今の自分の希薄さだったのだ。その希薄さを恥ずかしくさえ思った。
今、僕は衝動を感じている。
出会いや新たな道の提示に希望を感じて、ただひたすらそこに向かって走りたい。それにしか時間を使いたくないほどに。
それが正しいのか間違っているのかも分からない。最善かもしれない、これは善悪を知る知恵の実なのかもしれない。
新年は、そんな衝動を持つ苦しみから始まった。
タイミングが悪すぎて面白い。
今まで経験したことのない感覚の元旦だった。